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2008年 10月 22日

ボードアタッチメント 実験くん

さとるさんが、とても興味深いボードアタッチメントの試験をしてますよ。マニア心をくすぐります。コチョコチョ。流石、超マニア!

走れば治る - ボルト貫通型ゴムブッシュの機械的特性の計測

今回、様々なボルト貫通型ゴムブッシュの圧縮試験を行い、機械的特性を明らかにすることで、セッティングや保管方法がゴムブッシュへ与える影響を調べた。

ボードアタッチメントと一言で言っても、一般的にはメーカー純正品からショップオリジナルの幾つかタイプがあり、その中で「ボルト貫通型ゴムブッシュ」を試験しています。実際のところ、他のタイプだと現物が手に入りにくいし比較試験自体難しいですよね。

と、言うか、こんなモノを計測できる装置がある職場って…。実際にやってしまうなんて…。

今後の展開が非常に楽しみです。期待しますよ。

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2007年 01月 05日

ジャックナイフ現象の原因

先日エントリした「自由ではいけないモノ」のコメントで質問を頂いたので、その返答としてのエントリです。普段は僕が伝えたい・皆が知りたいだろう内容を考えてエントリしてますが、この様に質問して頂けると、とてもありがたいですよ。

writebacks :: 自由ではいけないモノ

腕が悪いのか、カービング時にともすると「ジャックナイフ現象」を起こしてしまいます。無理な体重移動のせいでしょうか?

僕も以前よくそれで転んでました。恐らくリアボードより、フロントボードが雪面に刺ささる事での抵抗が大きくなって、急減速してしまっている状態だと思うんですが、原因と考えられる事が3つあります。

ハンドルの切り過ぎ

ハンドルを切り過ぎると、フロントボードがターンの弧より内側に向き、抵抗が起きます。更には先端が雪面に潜り込んでしまう場合もあります。コレの対策をいくつか紹介。

  • ハンドルは両手で切るのではなく、引手(ターン内側の手)でのみ行い、押手(この場合押さないが)は添える意識。
  • フロントボードのエッジ(接地)感をハンドルを通して感じる。
  • 「ハンドルを切る」のではなく「フロントボードを向ける」意識。

お試しあれ。

前荷重過ぎ

ボードに力が掛かれば抵抗も増えます。大きな意味ではボード全体に均等に力が掛かるのが最も抵抗を生みません。前過重すぎるとフロントボードばかりに抵抗が増えていまいます。基本姿勢を保ちバランスを感じてみましょう。

王座のひみつ #3」や「手放しで前後荷重と移動」あたりを参考にしてみてください。

リアボードのフロント側にしっかりと力が伝わり、そこの挙動を感じられるようになる事を目標の1つにしてみましょう。

ボード取り付けの調整

これは現時点でスノースクートの構造特性上しかたがない部分もあるのですが、ボードを取り付ける際に8ヵ所全てのネジを均等に締めてもボードの動き易さは均等にはなりません。それはボードの形状や取り付けネジの幅等が関係してきます。

フロント・リア共に同じブッシュ4つで支えられている訳ですから、それぞれの動き易さは力がどれだけ掛かるかで変わります。ボード全体に均等に力を掛けたとしても、フロント・リアとして別けると均等にはなりません。ボードが短かいフロントボードはければブッシュに掛かる力少ないので動き難く、ボードがいリアボードはくければ大きく動き易くなります。それを考慮しボードは作られていますが強度的な面で制約が出できます。その辺を改善するのが今後の改良課題です。

更にボードの面出しをする場合は、フレーム誤差を吸収する為にネジの締め具合を調整し、不均一になる場合が多いです。コレは個体差なのでどうなるかは判りませんし、全く同じモデルなのに乗り味が変わる原因でもあります。

つまり、前記の様な事がどうしても起きてしまうのでフロントボードは抵抗が大きく、リアボードは抵抗が少なくなってしまうのです。

若干話しが外れますが、僕はフロント・リアボードそれぞれの特性の差は実際に2つに別れている為、エッジ力や抵抗の違いの差が覿面に現れマイナス要素となっています。

しかし、それぞれの近い部分、つまりフロントボードのリア側とリアボードのフロント側の部分的な特性を近づけ、柔軟にし、フロント・リア合わせた全体の特性変化を緩やかにする事によってフロント・リアの一体感を生み、抵抗をより少なく出来ると思っています。

現在のボードアタッチメントではブッシュの硬さをフロントフロント:フロントリア:リアフロント:リアリア=硬:柔:柔:硬にする事でその状態に近づける事が出来ます。因みにコレは「図解!ちっく違い #1」あたりで述べている「スノーボードちっく」なパターンです。

それとも元々カービングがしづらいモデルなのでしょうか。

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2006年 12月 08日

自由ではいけないモノ

それはスノースクートのボード。

今までの流れとして多くの人の認識として、ボードアタッチメントはボードの性能を発揮する為に邪魔をしないで自由に動くと良い、またはその様に考え、改良されてきた。

コレまで僕は何度も言ってきたが、改めて言う。

「ボードを自由にするのではない。自由にさせてはいけない。制御するのだ。制御するからこそ、性能を引き出せる。」

これは僕の今までの経験からくる確信であり、求め続けている事。この事を理解・賛同し同じく求める作り手が現れる事を切に願う。

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2006年 12月 07日

INSANETOYS TITEN Carving XL 2007

随時発表されてイマイチ全モデルを把握しにくいINSANETOYSなんですが、先日僕の目を引いたモデルが発表されました。

Snowscoot TITEN Carving XL :: Products :: English :: Snowscoot International Web Site of the Authentic and original Snowscoot

The new Titanium Snowscoot is wider, higher and has a special oval tube where are attached two footstraps. one for each feet. More stability and better control for people who love to carve on hard pack, but also for those who to free ride in the powder or jump on big airs. The new carving kit with aluminium bridges between two inserts reveal the hard and nervous flex of the 100% carbon boards, it's so easy now to bunny hop or wheelly... The best scoot for tall and experienced riders.

チタンのカービングモデルですね。僕的にはチタンじゃなくともカービングでなくとも別に良いのですが、新しくなったフレーム形状ととストラップの組み合わせ、そしてボードアタッチメントが気になります。

新しいと言っても足元に追加されたチューブはSNOWSCOOT(R)で先シーズンされていたし、左右に分かれたストラップはDirtyやあんそにが改造して付けてたりしていて、既に在ったのですが、それらを組み合わせるのが新しい。

現時点では最もシンプルで固定力&安定感&操作性の高いモノなんじゃないかな。それが実質上の”売り”なんじゃないでしょうかね?

そしてもう1つ気になるボードアタッチメント。アルミ製のブリッジと(多分)ブッシュの組み合わせのカービングキットです。カーボンボードのフレックス性能を100%発揮できるよ。って書いてある気がする。う~ん?(いろんな意味で)

詳細の画像がないのでどんな構造なのかハッキリ判りませんが、想像するにフレックスマウントキットの立派版なんじゃないかな?って感じ。

これらが僕個人的に欲しい性能かどうかは別にして興味がありますね。

Posted at 21:23 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (0) Edit

2006年 10月 27日

画を描いてみる

モノを創造するのに考えるのは、頭の中だけでモンモンとするより、画に描くとスッキリできる。

工業製品を作る為には必ず設計図が必要。僕は図面を描く事はできないけれど、それができる人に伝える画を描く事はできる。

そんな事で、スノースクートに関するモノの画はイロイロ描いてきた。特にボードアタッチメントは多い。いや、ホトンド。

頭の中だけでも創造できるけど、ナカナカ完成できない。考えにも流れがある。流れているうちは良いけれど、一旦止まるとまた流れ出す事は難しい。だって、忘れちゃうもん。

頭の中の設計図なんてモノは曖昧だ。頭の中にある最中には最高に上手く行く事でも、画に収まると辻褄(つじつま)が合わなくなる。誤魔化しが利かない。だから、そこで更に詰める。

設計図を描いてくれる人に、頭の中の設計図を口答で伝えるには至難の業。ダイタイ考えが漏れる。食い違う。

そんな事で、僕は画を描いてみる。兎に角描いてみる。汚いけれど気にしない。結構楽しい。ワクワクする。

しばらく描いていなかったけれど、また最近描きたいなと思ってる。

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2006年 04月 17日

図解!ちっく違い #1

以前、セッティングによって、スノースクートはスキーちっくとスノーボードちっくになると述べましたが、その先を述べる前に理解を深めてもらった方が良さげなので。その図解です。

一度じゃ無理ですし、何か他の事も思い付くかもしれない(考えがまとまっていないとも言う)ので、数回に分けます。

固定ブッシュの位置と硬度によるボードの前後位置と固定度の関係 [タイプ1] Ver.1
タイプ1は「スキーちっく」です。Fボード後側とRボード前側のブッシュが硬いパターンです。前後に対して中央部が固定力が高く、ライダーからの力はそこ1点をメインとしてボードへ伝わります。

固定ブッシュの位置と硬度によるボードの前後位置と固定度の関係 [タイプ2] Ver.1
タイプ2は「スノーボードちっく」です。Fボード前側とRボード後側のブッシュが硬いパターンです。前後に対して中央部が固定力が弱く、ライダーからの力はその前後2点をメインとしてボードへ伝わります。

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Posted at 16:31 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (0) Edit

2006年 04月 05日

ボードが動くのは?

スノースクートのボードはボードアタッチメントによりフレームに取り付けられていますが、完全に固定されている訳ではありません。ご存知ですか?

ボードに付いたボルトを、フレームの穴を通してナットで引っ張り上げ、離れないように留まっているだけ。だから、一旦、取り付けてしまえば、フレームとボードの距離はそれ以上離れません。そして、押されれば、その間に挟んであるボードアタッチメントのブッシュやパッドの反発力が、その力と均等になるまで縮むという、上方向への遊びがあります。

また、フレーム穴径はボルト径より大きく、その分遊びがあり動けます。ブッシュやパッドを挟み、圧力を掛け押し潰しているので、摩擦によりガタツキは抑えられています。ネジ類が緩んだり、ブッシュやパッドがへたるとそれが出るのはこの為です。

ボード全体が撓り・動けるのは、フレーム穴の中とボルトに動ける遊びがあるこの構造によります。

参考:ボードの撓りって見た事ある? #1

では、ボードが撓り・動く為には遊びが必要なのかを体感してみましょう。

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Posted at 19:04 in /snowscoot /what | Permalink | WriteBacks (0) Edit

2006年 02月 22日

ボードアタッチメントの役割・機能と理念

ボードアタッチメント(以下BA)とは、スノースクートのフレームとボードを繋ぐパーツ群の事です。

多くの人が各自の理念に基づき試行錯誤されオリジナルBAを創り出してきました。それはメーカーが作るノーマル仕様では不満がある事と、最もオリジナルで創る事が容易なモノである事が要因かと思います。

本来の役割

元々は下記のような役割を担っていました。

  • フレーム精度誤差を吸収
  • ボードの面だしセッティング

フランク先生はそう言っていました。

更に求められた機能

次第にライダーの意識の高まりと性能追求の為に、多くの機能を求められてきました。

  • 消耗しない
  • 面だしセッティングの再現性の高さ
  • ライダーへの衝撃・振動吸収
  • ボードへの衝撃・振動吸収
  • ボードの前後軸回転方向の動きを妨げない
  • ボードの左右軸回転方向の動きを妨げない
  • ボード上下動の動きの違いによるセッティング
  • フレームの磨耗を抑える
  • ボードの簡易脱着

などなど。僕が今まで聞いてきた事をピックアップしました。決して全てを知っている訳ではないので、他にもコレってモノがあれば教えてください。

僕の求める機能と理念

僕も長年スノースクートに乗ってきて経験・試行錯誤してきたので、僕なりにBAはこう在るべきと言う理念があります。

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2006年 02月 08日

NKSを使ってみたよ

巷で大評判のNKS。実際に僕も使わせて頂きましたよ。僕が選んだ硬さの組み合わせは前から55・50・50・60です。「力点は二つ」にあるスノーボードちっくの考えに基づいて選択してみました。感想は一言で言うと「イイねぇ~」滑りながら連発してた。

僕は前から55・50・50・60の組み合わせ

この間の日曜日に友達にキロロ行きませんか?と誘われていたのですが、事情により札幌国際へ、遊びに来ていたあんそにと仲良く滑って来ました。この日は前日の降雪でゲレンデ脇は膝下くらいの深雪。場所によっては溺れるくらい。ゲレンデ内は硬からず柔らからず、楽しい雪質。

こんな条件で1日滑ってみた感想をば。

先ずは組み付け

前日はナンダカンダで忙しくて組み付けが出来なかった。だから、朝早く起きて組み付け。

初めて組むし時間が掛かるかと思って、更に早めに起きたんですがね、組立説明書も解り易いし、個々のパーツがしっかりとしているので作業がスムーズ。良いモノは弄るのも楽しいね。って事であっと言う間だった。って事で時間余した。

締め付けはブッシュが付いてから+1回転という風に説明書通りに。8ヵ所全て均一です。SUNNのフレームは精度が良いのでスペーサーとかで調整しなくても面が出ます。使っているうちに歪んできたりして誤差は出てきますけどね。

ファーストインプレッション

先ず、スノースクートを置いた時に音が違う。ハンドルを持って雪面に叩き付けても手に受ける感じがソフトです。確実に衝撃を吸収してくれているのが判ります。だからと言って動き過ぎる訳ではなく、それによってボードの反発力が大きく吸収されてしまう訳でもない。細かな弱い力は初期の潰れによって吸収されつつも大きな力は支えてくれるように感じましたね。

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2006年 01月 23日

NKSの良いトコロ

僕もオススメしているNKS限定再生産も決定し、巷ではとても良い良い言われ好評ですが、どう良いのかが乗り味的な面が具体的に良く解らない。あんそに先生が教えてくれました。

SNOWSCOOT UNDERGROUND / スノースクート アンダーグランド : すばらしいねNKS

再販が決まったNKSですが、そういえば使った感想をまだ書いていなかったね。単にイイ!イイ!言ってもなにが良かったのか伝わらないので文章にまとめてみよう。

先シーズンにNKSの一番硬い(60かな?)試作品を使わせてもらってカルチャーショックを受けました。硬度を数値的に表されているので、乗り味的に変化が起こるだろうとは予想していました。コレは素晴らしいなと思ってた。

しかし、一番硬くても所詮は径25mmのブッシュ。正直、僕が求めていた硬さには到底ならないだろうと思っていましたよ。それが、思いっきり・あっさり裏切られたんです。予想を上回る硬度でしっかりとボードをサポートしてくれたのです。ビックリしましたよ。

でも、この直後に骨折してしまったので、軟らかいのは試してなく使った感じが感覚的に解らないのよね。

N K System:NKS予約締切まで・・・

今回は60度のブッシュのテストがメインだったんですが、昨年のプロト60度より今年の60度プロトの方がだいぶ調子いい。ただ硬いだけじゃなく、ちゃんと動いてくれるんです。

再生産販売予約締め切り間近NKSですが、新たな硬いブッシュもとても調子良いみたい。楽しみですね。

実際に体感していないモノなので、乗り味的な事は僕の表現にてオススメはできません。僕のお小遣いじゃ買えなかった…。

けど、「消耗・劣化しない」「セッティングを数値的に表せ再現性が高い」って事は素晴らしい。スノースクートの道具としてのレベルをワンランク高めたモノだと思います。だから、ホントにオススメ。

Posted at 10:33 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (0) Edit



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もうすぐリリースされるであろうEVERSUMMER3のトレーラー

スノースクートライダーなカトウヤスヒロ

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緑を生み出す言葉の樹 エコトノハ