2005年 12月 13日
力点は二つ
スノースクートのボードコントロールはスノーボードちっくだ。スキーちっくではない。力点は二つ。コレがスノーボードちっく。力点とは「てこの原理」(支点・作用点とかね)での概念ではあるが、これにもまぁ当てはまらないでもない。
昔からエッジからの感覚をとても大事にしてる。トップからテールまでの感覚を均等にひとまとめにして感じたいと思っている。感じればこそコントロールもできると思っている。ボードは二つ。ひとまとめは難しい。
一般的にスノースクートのボードセッティングはスキーちっくと考えられている。僕はヒネクレモノなので、スノーボードちっく。
スキーは
ボードの(ほぼ)センターで固定されたブーツとビンディングを通してコントロールされる。力点は一つ。ボードは撓る時、前側は後側に後側は前側に支えられバランスが取れる。だから、力はボード全体へ均一に伝わる。解り難いかもしれない(僕の話は全般的に…)。例えば、ブーツより後側がないスキー板で滑ったら後にひっくり返るって事。前側にかかる力は後側がないので受け止められないし、足元にしか力は伝わらない。感覚もよく解らない。
スノーボードは
1枚のボードの前側は前脚で後側は後脚で独立した2本の脚でコントロールされ感覚を受ける。力点は二つ。その二つの独立した感覚はライダーの中でひとまとめになる。二つの力点はバランスよく配置されれ力を伝え・受ける。力は二つに分かれるのでボードは(スキーより)柔らかい。
ここでは「力点」を「ライダーがボードをコントロールするときに力を伝え・受ける点」と定義する。これらを踏まえスノースクートをセッティングするとどう異なるだろう。
スキーちっくにボードアタッチメントをセッティングすると
(2枚のボードに対した)センターを固定し、トップとテールを動くようにする。具体的にはFボード後側とRボード前側を硬くし、Fボード前側とRボード後側を軟らかくする。これによってスキーの様に足元(2枚のボードに対したセンター)からの力が伝わりやすく、トップとテールは足元からの力によりコントロールされる(相対的)。またターンではセンターは押し下げ、トップとテールは押し上げられ撓りボードは2枚で一つの弧を描く。
Fボード前側とRボード後側(トップとテール側)のボードアタッチメントが縮み、押し上げられるボードの邪魔をしないという考え。
スノーボードちっくにボードアタッチメントをセッティングすると
(2枚のボードに対した)センターとトップとテールを軟らかく、各ボードのセンターを硬くする。具体的にはFボード後側とRボード前側を軟らかく、Fボード前側とRボード後側を硬くする。これによってスノーボードの様に力点が二つになり独立して力が伝わりやすく、トップとテールと(2枚のボードに対した)センターは、各ボードのセンターからの力によりコントロールされる(相対的)。またターンでは各ボードのセンターを基準にトップとテールは押し上げられ(2枚のボードに対した)センターは引き下がり、撓りボードは2枚で一つの弧を描く。
こんな感じで異なる。ここでそりゃ変だよと感じる人はいるだろう。そんな人はスルドイぞ!もし、うんうんとか思っている人は普通な人か相当スルドイ人。
スノーボードちっくには構造上の無理がある?
スノースクートのボードはトップとテールは固定されていないので力が加われば押し上げられる。とても普通な事。しかし、ボードアタッチメントは上がる(縮む)方向には可動するが下がる(伸びる)方向には稼動しない。つまり、(2枚のボードに対した)センターは引き下がる事ができない訳だ。
トップとテールが押し上げられるとFボードは前側・Rボードは後側のボードアタッチメントを支点にFボードは後側・Rボードは前側が下へ引っ張られる力がかかるが、可動できない為に、各ボードの前側と後側の間が押し下げられ、独立した二つの弧を描いてしまう。こんな風に考えて変だよと感じるのがスルドイ人。
しかし、コレはフレックス(前後に対する撓り)の要素だけを考えた事。トーション(左右に対する捻れ)の要素を取り入れる。また、ボードの弧は面で描く必要はない。エッジで描けば良いという考えを取り入れる。そうすると、2枚のボードで一つの弧は描けるのです。ここまで考えていたら相当スルドイ人。
ここでは(いや、全部かも)テキストより視覚的に理解した方が理解しやすい。その為に模型を作るぞ!意気込んでプラバンとか材料はかってきたものの、めんどくさい病…。必ずや後で作って改めて説明しようと思います(いや、します)。
とりあえず、手短にある紙を捻ってみてください。厚紙ならより良い。プラバンなら尚更良い。どうでしょう?フレックスをしなくてもエッジは弧を描きますよね?
ただ、現在のスノースクートではボードアタッチメントでの固定幅が広いので捻れ難い。ボードは押し下がり難く弧は描き難い。こんな事で固定幅の狭いまな板キット(仮)を考えた訳です。これでチョイーンって弧を描けちゃいますよ。
ココでまだ理解に苦しむ方は模型ができるまでお待ちください。解り難くてゴメンナサイ。文才が欲しー!コレでも頑張ってます。
という事で
スキーちっくとスノーボードちっくの考えと違いと書いてきましたが、なぜスノーボードちっくなのかは書いてない。これまた相当長文になってしまうと思うので別エントリします。興味がある人はお楽しみに。興味がないのにココまで読んでしまった人はお疲れさま。
Posted at 23:15 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (2) Edit
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博士的ですね
その考えだとスケートボードちっくですねスノーの場合薄くて幅があるので力点はよっつですね昨日某プロライダーとあーだこーだ話しましたスノーはネジレのパワーも発生するんでデジタル的な考えよりもアナログ的ですねまじめに書けは原稿用紙数十枚になるとおもいます今年ニセコ雪いいですよ
ニセコ雪いいですか
確かに4つですね。
そう考えると今のスノースクートも4つですな。2つになるかなぁ?4つでもいいのかなぁ?
今シーズン中くらいには結論を出したいところだ。それにはイッパイ滑らなきゃ。
いやぁ、ホントに書き出したらちょっとやそっとじゃ収まりきりませんな。
http://collintoys.com/mydoc/blosxom.cgi/snowscoot/051213_1.trackback
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