スノースクートライダー、カトウヤスヒロ(加藤康宏)が「ビビったら」について綴った記事です。

力を抜け。ノーズを下げろ。

スノースクート滑っていてビビった経験のない人は、そういないと思います。止まれない。スピード出ちゃった。初めてパウダー入った。不整地入った。ナドナド。僕も経験済み。過去ビビってた。

ビビると、体は緊張して硬直。で、足は踏ん張る。ハンドル引っ張る。これ、大体のパターン。だから、ビビったら力を抜け。ノーズを下げろ。

只々、力を抜くのではありません。只々、ノーズを下げるのではありません。(某友人にコブでは力を抜けと言ったら、「抜く」事だけ忠実にして、潰され弾かれ喰らってました。それはそれでスゴイです。)

それは、力を抜く・ノーズを下げるコントロールをしましょう。と言うことです。更に言うと意識しましょう。と言うことです。コントロールは意識しないと出来ません。訓練された無意識はある意味、意識です。

重力による力の流れに逆らってはコントロールは出来ません。

フカフカのパウダーに入っても、只々ノーズを上げて抵抗掛けてると止まるだけです。その抵抗力でコントロール力は殺されます。ノーズをコントロールして刺さらない様に下げ、流れるように滑りましょう。抵抗力は最小限。残りは全てコントロール力。ECOです。

アイスバーンで無理に曲がろうと踏ん張ってエッジを掛けようとしても、やっぱ無理なんです。アイスバーンは大きな力を受け止めてくれません。これもまた、抵抗力でコントロール力は殺されます。流れに逆らわずノーズを下に向ける。そして流れに乗り、そして自分で変えるを自分で作る。先ずは、流れを感じてください。

そして、凸凹は受け入れましょう。力んで門前払いはいけません。払って痛い目にあうのは自分です。力を抜いて受け入れつつ対応(ココが重要)。要相談。受け入ればかりでも身がもちません。程々に。体の底付き厳禁です。常に余裕を持って。

大したことがなければ、そのまま流し。使える物は利用して(飛んだり減速したり)次の動きに繋げる。ご利用は計画的に。

知識として知っていても体で表現できない。それはよく解ります。理解するには数をこなすしかないと思っています。他の方法を知っている人がいましたら教えてください。ちなみに「理解」とは知識として知っているだけではなく、体で表現できるまでだと僕は解釈しています。

いつも意識しましょうよ。知っていてもその時忘れていたら、意味ないじゃん。ですよ。意識してい続ければいつか理解出来ます。