2006年 12月 13日
EタイプとFタイプの違い
雪上自転車SNS「BIKE ON THE SNOW SNS」には僕が管理しているコミュニティ「SUNN
SNOWSCOOT ボード」があります。先日、ラッセルもどしからFが気になってるんだけど、FとEの違いをおしえてください。
と嬉しい質問があったのでそのお答えとしてトピックに上げました。
今まで何度かFタイプの解説はしているのですが、改めて読みなおすとイロイロ書いてあるけど、結局どうなの?どういう事なの?って感じ。他のボードと比べてイマイチ注目されなかったのもこのせいなのかな?反省…。
改めてFタイプの解説とEタイプとの違いを考えなおしました。
最近、ブログに費やせる時間が余りなく、( エントリ不足気味 or 内容薄い ) and 折角書いたので勿体無い => こちらに流用決定!となりました。い、いや…、横着なんかじゃないですよ…。
と言う事で、BOTSSの「EタイプとFタイプの違い」トピックを加筆したモノが以下です。
先ず、対象ライダーですがEタイプが中量級、Fタイプが軽量級向けとして開発している事で異なります。ただし、Fタイプは今までの(全メーカー含む)ボードにないような新しい特性の為、それを理解して使用すれば中量級ライダーにも十二分に対応できます。
ココで改めてFタイプの解説をします。
コンセプトは「フルサイズでもコンパクトに扱える」です。
他メーカーにあるコンパクトサイズのボードは、とても扱いやすいです。しかしその反面、ボード面積や有効エッジが少ない分、安定性が劣り上達するにつれ役不足になる場合があります。
これは相反する事なので、今まで仕方がない事でしたが、Fタイプはフルサイズのボードをコンパクトに扱える特性にする事によって、扱いやすさと安定性を両立しました。
特性を具体的に解り易く言うと、トップとテールが取り回しで邪魔にならない様に柔らかく、センターは安定性・操作性を高める為に硬く設定してあります。
今までのボードはフレックス・トーションを全体に対して、ほぼ同じ様に調整してきましたが、Fタイプは1枚のボードの中で部分的に極端な特性変化をもたせています。これが最大の特徴です。
中量級ライダーでも、ボードセンターには十分に支えられるだけの安定性・操作性があるので、その特性を活かしたライディングにとても有効です。
そのライディングとはスライド要素の多いライディングです。
車体を"倒さない"状態ではセンターの特性により、安定性・直進性が高いですが、"倒して"曲がる動作をすると、トップとテールのエッジ掛かりを弱くしているので、容易に流れ出します。その為、深く倒してカービングターンをしたいライダーは好まないと思います。あまりカービングターンをせず、素早く軽快なスライド動作をするライダーは好むでしょう。
スライドターンが容易で、それをコントロールするセンター部分が安定しているので挙動も判り易く、その様な点では初心者に扱い易いと思います。
表現が難しいですがTOOLATEの記事にあるBタイプとEタイプの時と同様な比較です。
安定感 | E>F |
---|---|
エッジ感 | E>F |
動き感 | E>F |
動きの重さ | E>F |
返りの早さ | E<F |
フレックス | E>F(トップ・テール) E<F(センター) |
トーション | E>F(トップ・テール) E<F(センター) |
EタイプもFタイプも、どちらともトリッキーですが、撓らせてコントロールする縦の要素が多いライディングを好むライダーに向くのがEタイプで、スライドコントロールする横の要素が多いライディングを好むライダーに向くのがFタイプです。
SUNN SNOWSCOOT(OST)ボードは進化するにつれ、特性が部分的に、細部に亘り細かく設定されてきているので、ボード同士の比較で単純に硬いや柔らかい等、簡単に表現しにくくなっています。
今後も何か疑問や質問があれば気軽に聞いてください。
Posted at 21:36 in /snowscoot /sunn | Permalink | WriteBacks (0) Edit