2006年 04月 01日
競技におけるスタンス
競技に対する考え方は人それぞれイロイロあるだろう。僕にとっては遊びと確認と証明の場。そして認知される場。最後に「楽しかった。また出よう!」って思えたら良い。
今季で9シーズン目
それは僕のスノースクート競技暦。ワリと長い。
以前は競技に出たら勝ちたいとだけ思っていた。勿論、今も勝ちたいと思ってはいる。けど、優先順位は変わった。いつからかはハッキリしてはいなく、ダイタイ3・4年前くらい。それと一緒に競技時の精神状態も大きく変わった。
以前は誰よりも速く滑る事を目標にしていた。そして、周りの環境ばかり気にしていて、イロイロ怖かった。「あのライダーとは一緒のヒートになりたくない」「隣になりたくない」とか、「あのセクションで転ばないかな?」「他のライダーはどう滑っているのかな?」とか「あのライダーより前に出なきゃ」とか気になったり。邪念だらけ。ビクビクドキドキしてた。そりゃ、勝てんよ。
けど、今はそんなのはない。周りは誰でも関係ない。どんなコースも関係ない。楽しくてワクワクドキドキしてる。だから、勝てる訳じゃないけど。
理想のライディングをする事
競技において、それが最大の目的と言うか目標。コースを見るとそれが見える。いつもと一緒。それは自分の経験と想像から思い描く理想のライディング。最速かどうかは知らない。見えない時もたまにある。その時のライディングは相当ショボイ。
他のライダーより速く滑るという意識はしない。どんなコースだろうが関係ない。僕は与えられた環境内での理想を表現するだけ。それが出来れば結果、速かったりする。速くなければ理想が低いって事。でもね、目の前に人がいたら、それを忘れて抜かそうとする事もある。そこがまだショボイとこ。
以前は周りを意識しすぎて自分が見えていなかった。今は周りも見て自分も見る。客観的に。
僕のライディングは一つ
僕が思い実践しているスノースクートライディングがある。まだまだ模索中だが芯はしっかりとある。それは一つ、常にそれ。フリーライドも修行も競技も一緒。全ては遊び。だからスタンスは同じ。
しかし、常に一緒でない方が良い。遊びは遊び、競技は競技の限られた状況や環境では適したライディングがある。普通は変えるか変わる。僕は以前、変わっていた。
でも、今は変わらない。絶対に変えない。確認と証明の為に。
競技は遊びの場
以前に言ってはいる。非日常のドキドキが楽しい。競技の展開が楽しい。自分の気持ちをコントロールするのも楽しい。競技だからそこでしか味わえない感覚をいつものスタンスで楽しむ。この遊びは相当楽しい。だから、真剣に遊ぶ。
競技は確認の場
多くのライダーが同じ条件でライディングし競う。それらのライディング技術を見て、話をしてスノースクートシーンやレベルを確認する。そして、そこに自分を置き、比べる。自分の位置や考えを把握する。
競技は証明の場
自分の思うライディングで勝つ事。それが自分の思い実践しているライディングが正しいという一つの証明。そのライディングを表現する為、いつものスタンスでいる。勝てないという事はライディングがショボイ証明。
ショボイのならば普段からのスタンスを高める。それを競技にフィードバックする。それで思うライディングも高まる。
競技は認知される場
競技で1番になる事は難しい。1番になる事で認知はされる。しかし、必ず誰かがその位置に立つモノ。極端な事を言えば当人でなく他人から見れば誰でも同じ。誰かがなる。だから、他人には影響を与える事は少なく、記録には残るが記憶には残り難い。
しかし、見た人にインパクトを与えるライディングは、長く記憶に残りその人に影響を与えられる。口には出さなくとも必ず、何かを思わせ、確実に認知される。だから、僕は常にそれを意識する。
だけど、相当難しい。叶わない事が多い。
いつでも、どこでも、どんな時でも
楽しむ事を忘れない。同じスタンスであり続ける。自分のライディングを求め続ける内は変わらない事だろう。
Posted at 02:39 in /snowscoot | Permalink | WriteBacks (0) Edit